「ダイエットはうまくいって体重は落ちたけれど…、太ももだけは全然細くならないのはどうして？」というようなことをよく耳にします。また、「他の部位はそうでもないのに太ももだけ太くてパンツスタイルの服装ができない…」という悩みも多いですね。
もしあなたが「太ももは痩せないの？なんで太ももだけがこんなに太いままなの？」とお悩みなら、このページの情報が役立つかもしれません。
太ももダイエットで重要な部位
まずは太ももについて正しく知りましょう。
言うまでもなく、太ももと呼ばれる部分はヒザ上から骨盤の下までを指します。医学的には大腿部(だいたいぶ)とも呼ばれ、体の中でも太い筋肉が通っている部分です。前面には大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、後面には大腿二頭筋(だいたいにとうきん)、そして、お尻の部分を覆っている大臀筋(だいでんきん)と呼ばれる筋肉があります。
筋肉の他にも、太ももダイエットに取り組むうえで大事な部位が、大腿骨(だいたいこつ)の大転子(だいてんし)です。大転子とは骨盤横のでっぱっている部分のこと。よく「骨盤が張っているからズボンが上がらない」などといいますが、この大転子は骨盤の骨ではなく、大腿骨の一部なのです。骨盤のゆがみが原因でこの大転子が横に出っ張った状態になると、下半身全体が太くなるだけではなく、お尻がふくらんで垂れてくると言われています。
太ももダイエットでは、筋肉を鍛えながら大転子のゆがみを取り除くことが大事。では、そもそもなぜ太ももに余分な肉がついてしまうのでしょうか？
なぜ太ももには贅肉がつきやすいのか？
太ももに贅肉がつきやすいのは、太ももの筋肉は意識して動かさない限りあまり使わないから。また、姿勢や歩くときのクセにも贅肉がつきやすい原因があります。
日本人は膝から下だけを動かしてチョコチョコと進む歩き方をする人が多く、そうした歩き方では、なかなか太ももの筋肉を使うことができません。美しいウォーキングの条件として「歩くときは足の付け根から動かそう！」と言われているのは、太ももの筋肉を意識的に動かすためでもあります。つまり、普段の姿勢や歩き方を変えることで太ももの筋肉がうまく使えるようになり、贅肉がつきにくくなるのです。
太ももだけが異常に太い!?その原因は
「他の部位に比べて太ももだけが極端に太ってみえる」ということなら、もしかしたらそれは老廃物が原因かもしれません。老廃物の排出はリンパが担っていて、リンパは筋肉を動かすことで流れやすくなります。つまり筋肉を動かさないとリンパの流れが悪くなり、結果として老廃物が蓄積してしまうのです。
また、冷えも老廃物がたまりやすい理由の1つ。女性のほとんどが冷え症と言われるほど、日本人女性は冷えに悩んでいる人が多いと言われています。また、老廃物がたまることでセルライトもできやすくなります。筋肉を動かさない→筋肉が減る→リンパの流れが悪くなる→老廃物が溜まる→セルライトができやすくなる、という悪循環に陥った状態で運動しても、筋肉への効果的な負荷は見込めません。
つまり、太ももをすっきり細くしたいなら、原因の１つである冷えを解消することが大事なわけで、冷えの対処方法は何よりも意識して動かすことなんです。
太ももダイエットのやり方
では、ここからは太ももダイエットの具体的な方法についてまとめていきます。
エステに行ってケアをしてもらったことがあるなら分かると思いますが、1回の施術ではなかなか希望の細さにはなりません。太ももを細くしたいなら、自宅でのストレッチやオイルマッサージなどを継続していくことが重要になります。
まず、セルライトを取るためのマッサージをするときは、入浴して体温を上げてからのほうが効果的です。身体が冷えた状態では、効果は半減します。
太ももマッサージ
- 指の腹で太ももの裏側全体を、お肉を持ち上げるようにします。少なくとも10分しっかりともみほぐす。
- 太ももの内側のお肉を両手でつかんで、ひねりながら引っ張り上げる。
- 引っ張り上げたお肉を、パッと離す。これを、股関節からヒザまで下りて行くようにおこなう。
- 足の裏から足首、ヒザ裏、太ももの付け根までしっかりと流しあげる。リンパを流す方向にしていきます。
毎日、少しずつ続けましょう。いずれ「ん~？何だか肉が柔らかくなってきてるかも」と実感がわくと思います。1日では結果は望めません。じっくり向き合ってみてくださいね。
次は合わせて取り組みたいストレッチ方法です。
太ももマッサージ
- あおむけに座ります。
- 両手を身体のうしろにつき、足を伸ばします。
- 片足をお尻側に曲げます。
- 曲げた足のひざを床につけるように腰を伸ばして足の方にひねります。
足がポカポカしてくるなら効果ありです。足を動かすことがむくみや冷えには効果があり、それが太もものダイエットにもつながっていきます。このストレッチに加え、スクワットも非常に効果的です。まずは足を肩幅に開いて胸を張ります。息を吸いながらゆっくり3～4秒かけて、ももが地面と平行になるくらいまで腰をおろします。そしたら、息を吐きながら、ゆっくりと腰を上げていきましょう。これを10~15回を1セットとし、1~2セット行ってください。
太ももダイエットには、毎日のマッサージやストレッチ、スクワットなどを自分に合うように取り入れて継続していく、これが遠回りのようで一番の近道です。
